仲間樋川(ナカマフィージャー) 浦添市仲間
 
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【場所】
浦添中学校の裏にある。安波茶交差点から東に向かう細い路地に入り、250mほどのところにある。
 
【駐車場】
駐車場はないので、「浦添ようどれ」駐車場に止めて、歩いて来よう。
 
【歴史】
案内板には以下のように書かれていた。
 
仲間樋川は市内でも最も大きな井泉(せいせん)のひとつで、仲間集落の村ガー(共同井戸)として大切にされてきました。
 
「樋川(フィージャー)」とは湧き出る水を樋で導き、水を容易に汲み取れるようにした井泉のことです。
 
仲間樋川の樋は大きな琉球石灰岩を削ってつくった大変立派なものです。1731年に首里王府が編纂した『琉球国旧記』には「中間泉(中間邑に在り樋川と俗に曰う)」の記述があり、その頃にはすでに樋が掛けられていたことがわかります。
 
昭和10年にはコンクリートを用いた近代的な改修が行われ、現在の姿となりました。昼夜湧き出る水は、貯水・飲用水の「水タンク」に溜められ、次に洗濯などをする「平場」を経て、最後は農具や農作物の水洗い、馬の水浴びなどをする「ウマアミシ(溜め池)」に溜まるように造られました。そして、溢れ出た水は苗代田へ注ぐようになっていました。大切な水を飲用水、選択用水、雑用水、灌漑用水の順に利用する工夫がみられます。
 
仲間樋川は沖縄戦でも大きな被害を受けず、戦後は豊富な水量で仲間の収容所に集められた数千人の生活水をまかないました。
 
その後、上水道が普及する昭和40年代まで水を利用するたくさんの人々で賑わいました。
 
井泉の清浄な水は人の体を育て、健康を保つ特別な霊力(セヂ)をもつと信じられ、人々の信仰対象にもなりました。その証として仲間樋川の樋の傍らには香炉が置かれ、地域の大切な拝所となっています。
 
現在も旧暦の五月・六月のウマチーや十二月の御願解きなどの年中行事の際に、自治会で村拝みがおこなわれています。また、各家庭に水道が普及する以前は、子どもが生まれたときには生水をもらい、正月には若水を汲んで家の火の神や仏壇に供えました。
 
【現在の利用】
現在は子供たちの遊び場として、また村拝みの場として利用されている。
 
【感想】
歴史ある湧水だが、現在は水量が少なく、かつて数千人の生活水をまかなったという面影はない。しかし、綺麗に整備され、ゴミ一つないところ見ると、地元の方々に非常に大切されているのことがわかる。
 
 
 
 
今では水量が少ないのが、ちょっと残念だ。
 
 
 
貯水タンクはとても大きい。
 
 
 
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