屋富祖井(ヤフガー)  八重瀬町具志頭
 
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【場所】
国道331号と国道507号線が交わる具志頭交差点から、南へ向かう川沿いの路地にはいる。川沿いの道を500mほど進むと、右側に具志頭幼稚園が見えてくる。具志頭幼稚園に向かう路地を進み、幼稚園の裏で二股に分かれる道を左に行くと、屋富祖井がある。
 
【駐車場】
屋富祖井のとなりに広い駐車場がある。
 
【歴史】
案内板に次のように書かれていた。
 
「屋富祖井について次のような伝説がある。
 
昔、大旱魃に会い具志上村、屋富祖村の人々は飲料水の確保に苦しんでいた。ところでたまたま、屋富祖家の犬がずぶ濡れになって山中より出てくるのを人々は見つけ、こんな旱魃に田野にみずのあるわけはないが、どこで浴びたのだろうかと不審に思い、ある日、その犬が、山中にわけて行く後を追うた、すると、果たせるかな清水がこんこんと湧き出る泉があった。人々は大いに喜び、その周囲の山を切り開き設備を施し通路を設けた。そして、ここより水を汲むようになり、以後いかなる旱魃にも飲料水に苦しむことはなかったと言う。そして、その犬が屋富祖家の所有であることにちなんで、屋富祖井と呼ぶようになった。
 
屋富祖井(ヤブスガー)は、いつしか発音が変わって屋富祖井(ヤブガー)と呼ばれるようになった。
 
屋富祖井に、現在のような水汲場、洗濯場、家畜浴場等の設備がなされたのは、大正8年(1919)であり、大正十二年(1923)には摂政宮殿下の御成婚を記念して石碑が建立された。」
 
【現在の利用】
新しい水道ポンプがあることから見て、現在も雑用水などに使用されていると考えられる。子供が水遊びするには、湧水中にポンプやがれきなど人工物が多いことからして、難しいだろう。
 
【感想】
水量豊富で大規模な湧水で、古い石垣や、周囲の樹林など雰囲気もすばらしい。惜しむらくは湧水の中に現在は使用してないであろう人工物が多いことと、あまりに厳重なフェンスで覆っていることである。この湧水は少し手を加えれば、抜群に雰囲気が良くなると思うだけ残念である。
 
 
台風後で水量が多く、湧き口まで近づけなかったが、普段はコンクリートの台を通って、湧き口まで行くことができるようだ。
 
 
 
屋富祖井は厳重に金網で囲われている。手前の新しい階段を下ると、湧水の入口がある。
 
 
 
石垣と金網の間を通っていくと、摂政宮御成婚記念碑がある。
 
 
 
大正12年に作られ、沖縄戦時の弾痕が残っている。
 
 
 
湧き口の真裏に 摂政宮御成婚記念碑があることがわかる。
 
 
 
石垣の上に水道ポンプの管理小屋が立っている。
 
 
 
水量が非常に多く、清廉な水が川のように流れ込んでいた。真夏にも関わらず、水はとても冷たかった。
 
 
 
水中にはテナガエビや小魚などが生息していた。
 
 
 
直径5〜6mほどのため池で、高い石垣が回りを囲っている。台風直後だったため、葉がたくさん浮いていた。
 
 
 
集落から屋富祖井に下る石畳道が残っている。
 
 
 
 
屋富祖井の脇に広い駐車場がある。
 
 
 
湧水の脇には拝所がなかったが、駐車場の片隅に香炉が置かれていた。
 
 
 
 
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