【場所】
浦添市沢岻1-46。パイプライン通りの浦添市内間のローソンのある交差点から経塚方面へ曲がり、330号線を渡り、一つ目の信号を左折し沢岻の住宅街へ入る。坂道を直進すると昭和薬科大学高校前に、たくし屋という大きな居酒屋があり、たくし屋の右から駐車場へ下る道を、少し行くと、たくし屋の真下に澤岻樋川がある。
【駐車場】
澤岻樋川の周辺に駐車することができる。
【歴史】
石碑には次のように記されていた。
「当泉は1000年余の歴史を有すると言われ、澤岻部落発祥の頃から地域住民に重宝され、子供が生まれた時には、産水を授かった由緒ある泉であります。
琉球王朝の頃は、風水の方位が「亥の吉方」で水質も良いので、正月の朝、国王の長寿・繁栄を祈願し、「若水」を献上された名泉として広く知られております。
当時、泉の前は石畳が敷かれ、浦添・中城・読谷方面より那覇、泊港へ唐船を迎える商いの道として利用され、人々は泉のほとりで一休みし、喉をうるおし語り合った場所でもあります。
1950年代までは、水量も豊富で近隣では、真赤な夕陽を受けた金色の稲穂が雄大な田園風景をかもし出しておりました。」
【現在の利用】
拝所となっている。また、 国頭村辺戸区の大川と浦添市沢岻の樋川で取水した「若水」を首里王府に献上する伝統行事「美御水(ヌービー)の奉納祭」が、現在でも毎年行われている。
【感想】
沖縄有数の名水である。沖縄では
垣花樋川が有名となり、パワースポットなどと言われ人気があるが、この沢岻樋川も、その歴史、高台にあるというロケーションからは人気ある名水になれるだけのポテンシャルを秘めているだけに現在の状況が少々残念である。脇に建物がなく、泉に垣花樋川にようなため池があれば、素晴らしい湧水となったろうに。しかし現状でも地域の人々により大切にされ、毎年行事も行われおり、沖縄屈指の名水であることに変わりない。