さくの川 那覇市首里山川町
 
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【場所】
沖縄県那覇市首里山川町1丁目91−1 グランシャトレ首里クレスティヒルの下。マンションの西側にあたる。徒歩の場合、県道28号儀保大通りの山川ニ丁目バス停の北に左手に分かれる道を15mほど進み、左に降りる石段がある。その石段を下ると、左へ向かう道があるので、その道に入り50mほどいくと、マンションの下にさくの川がある。

車で行く場合、国道330号線の真嘉比交差点から、首里方面に東へ進み、細い道になってもまっすぐ進むと道が二手に分かれるので右へ行く。右に折れて100mほど行くと、普天間工業所があり、そのすぐ先を右に曲がり、さらにすぐ左へまがり、斜面を登って行く。この道はホテル日航の駐車場で行き止まりとなるが、行き止まりの30mほど手前に左へ登る細い道があるので、それを登りきるとさくの川がある。


【駐車場】
周辺に車を置くことが出来そうなスペースがある。


【歴史】
案内板には次のようにかかれていた。

「さくの川は、急な崖の下から湧き出る地下水を、幅約30cm、長さ約80cmに加工した琉球石灰岩を10個ばかりつないで樋とし、導き出した共同井戸です。

水路の中は、内部が崩れないように石垣を設けてあります。水汲みの広場は、周囲より約1mほど掘り下げ、樋口から外に向かって扇形につくられています。周囲の地形との調和が図られており、意匠的にも特徴があります。

ここからあふれ出た水は、北西に流れをつくり、その谷間の南斜面には王家御用の芭蕉園がありました。その芭蕉を用いて、紙すきが行われ、この辺りは「紙すき山川」と呼ばれました。かつてここの水は村人の飲料水や生活用水としてだけではなく、紙すきという産業にも用いられていました。」

【現在の利用】
綺麗に整備され、重要な拝所となっている。また湧水の周囲にはベンチがあり、憩いの場となっているようだ。

【感想】
首里には、宝口樋川加良川佐司笠樋川、安谷川など雰囲気の良い湧水が多いが、このさくの川も、味わいがある。首里は湧水の街としてもっと売り出してよい気がする。



崖下に立派な石造りの湧水があり、豊富な水が流れ出ている。水槽は長方形で、造りは仲間樋川と似ている。

説明版によると、この樋が8m奥まで続いている。相当奥深くで水が湧き出ているようだ。

湧水の周囲は岩と草木で覆われ、神聖な雰囲気である。

近づくと神聖な雰囲気なのだが、湧水の上にはマンションが建っており、そのギャップが激しい。立地的には、澤岻樋川と似ている。

さくの川から流れ出た水は、ごく小さな石橋の下を流れていく。石橋のかたわらに自然石が置かれた拝所がある。

流れは小公園の中を流れていく。

住宅街だが、さくの川周辺は静かでゆっくりできる。


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