仲村渠樋川 南城市仲村渠
 
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【場所】
県道137号の仲村渠(なかんだかり)バス停から北に向かう路地に入り、すぐ右に曲がる急坂を下り、下ったところの左側に湧水がある。
 
【駐車場】
仲村渠樋川の前に小広いスペースがあるので、そこに止めれば良い。
 
【歴史】
仲村渠樋川は、仲村渠集落の共同用水施設で、沖縄の伝統的な石造井泉(せきぞうせいせん)を代表するものである。
 
古くはウフガーと呼ばれ、水場に木製の樋をすえた程度の施設だったが、大正元年(1912)から翌年にかけて、津堅島の石工により琉球石灰岩などを用いて造り替えられた。その施設はいきががー(男性用水場)、いなぐがー(女性用水場)、広場、拝所、共同風呂、かーびら(石畳)によって構成され、敷地北側からの湧水を貯水槽に貯え、水場へ流して使用されていた。昭和30年代に簡易水道が敷設されるまでは、飲用、洗濯、野菜洗い、水浴びなどの生活用水として利用されていたが、最近は主に農業用水に利用されている。
 
しかし、先の沖縄戦で共同風呂周辺は破壊され、土で埋められたため、昭和39年に広場にはモルタルが塗られ仮の改修がなされた。更に平成16年に実施された復元工事により、大正2年(1913)当時の樋川の状態に復元され敷地全体の景観が整えられた。同時にいきががーの芋洗い場や広場の石敷き、共同風呂も復元整備がなされた。共同風呂については、主に発掘調査により発見された出土品(北側の石柱二本・石壁の一部、水槽、洗い場床、五右衛門風呂の一部)や近辺の類例などをもとに復元がなされた。また法面保護のため、共同風呂北側および広場東側に擁壁工事が施され整備された。
1995年に国指定重要文化財に指定された。
 
【現在の利用】
県内からにたくさんの人が拝礼に来る。現在では湧水は、農業用水に利用されている。
 
【感想】
国指定文化財だけのことはある、立派な湧水。五右衛門風呂まで復元されているのがすごい!水の量も豊富である。またこのときも拝んでいる人たちがいた。一見の価値ある湧水である。
 
 
ガジュマルの背後に見えるのが、仲村渠樋川。屋根のある建物の中に五右衛門風呂がある。
 
 
 
 
 復元されているので、石垣も新しい。左奥には樋が三つあるが、そこから湧水が出ている。
 
 
 
いきががー(男性用水場)は、三つの樋があり、勢いよく水が流れている。
 
 
 
水場の前にはため池がある。奥の石垣で囲まれているところが、いなぐがー(女性用水場)である。
 
 
 
いなぐがー(女性用水場)は、高さの異なる三つの湧き口がある。
 
 
 
拝所。
 
 
 
五右衛門風呂。使われている形跡はない。
 
 
 
かーびら(石畳)。この下に仲村渠樋川がある。
 
 
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