金城大樋川 那覇市金城町
 
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【場所】
沖縄県那覇市首里金城町2丁目7。金城町石畳道の途中、金城村屋の裏手にある。

【駐車場】
付近に駐車場はないので、首里城の駐車場に停めて、金城町の石畳道を散策しがてら訪問すると良いだろう。

【歴史】
説明版には以下のように書かれている。
金城大樋川は金城村の共同井戸で、急ながけの下から2つのかけ樋で地下水を導き出しています。その前には、約10m2ほど石積みを施し、半月型の貯水池を設けています。さらにその前には、石敷きの広場が作られ、南側には排水溝があります。樋川の周囲の3方は、土留めの石積みがなされ、特に背後は、四段に分けてがっちりと積まれています。

東側の集会所のところは、かってフィージャーモーと呼ばれた広場で、坂道を上下する人馬が樋川の水で喉を潤し、一息入れた場所でした。また、広場から石畳道を挟んだ東側は、薩摩に学び沖縄で最初に和紙を漉いた大見武筑登之親雲上(おおみたけちくどうんへーちん)の屋敷跡で、17世紀の末ごろ、この樋川の水で和紙がつくられたようです。

【現在の利用】
水は現在は使用されていないようだ。沖縄の湧水では珍しく、観光客の多い湧水で、観光利用されているとは言えるだろう。

【感想】
金城町界隈ではもっとも大規模な湧水で、石積みが美しい。これほど大規模な石積みがあるのは、寒川樋川佐司笠樋川くらいだろうか。水量が少ないのが残念だが、周囲の雰囲気も良く、個人的には好きなところだ。またとなりには金城村屋があり、ここでぼんやりとするのもまた良い。近くには、仲之川、新垣ヌカー、潮汲川、上ヌ東門ガー、下ヌ東門ガーと数多くの湧水がある。

4段もある美しい石積みは、琉球王国時代の技術の高さを示している。首里から遠いほど、石積みの美しさは減衰していくようであり、やはり腕の立つ職人は首里に集まっていたのだろう。

半円型の水溜があり、水量は少ないものの、きれいな水が溜まっている。

樋のおくには小さな香炉が置かれていた。

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