井大人川（イノウシガー） 浦添市字前田693
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【場所】
浦添市字前田693の南側。県道38号線の浦添警察署近くの信号のある交差点を経塚方面に曲がり、右に入る二つ目の路地を右折する。右折してから住宅街を進み、一つ目の左に入る路地を左折して、20mほど行った右側に井大人川がある。
【駐車場】
湧水の周りに駐車できるスペースがある。
【歴史】
案内板には以下のように書かれていた。
・「ヰのウシガー」という名称は、昔、首里王府から授かった名称だといわれている。
・昭和34年（1959）に改築された（総工費480$53¢）
・どんな旱魃にも水が涸れたことがない。
なお、改築に際し、お金を出したのは、沖縄コカコーラ社の社長だったらしい。
【現在の利用】
付近の人々の雑用水に使用されているようである。また、拝所となっている。
【感想】
蛇口のついた近代的な湧水はめずらしい。大きなガジュマルの下にあるという周囲の雰囲気も良く、かつ現在も地元の方によりきれいに整備され、かつ使用されているようで、好感をもった。
水道タンクの前に蛇口が二口付けられている。「井の大人川」という文字の部分だけ、苔が削られている。
タンクに一度溜められるためか、水はあまり冷たくない。また味は、おそらくタンク内が錆びているのだろう、鉄の味がする。
タンクの脇には、工事費用を寄付した、沖縄コカ・コーラのウィリアム・イーマチェット氏の名前が刻まれているらしいが、判読困難だった。かろうじて、Coca-Colaという文字を読み取ることができる。
タンクを後ろから眺めたところ。
湧水の上には、大きなガジュマルの木が立っている。
タンクの裏に拝所がある。
