育徳泉 那覇市真地
 
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【場所】
識名園内。沖縄県那覇市真地421−7。

【駐車場】
識名園の駐車場。

【歴史】
案内板には以下のように書かれている。
『育徳泉(いくとくせん)
 育徳泉は清冽な水をたたえ、池の水源の一つにもなっています。琉球石灰岩を沖縄独特 の「あいかた積み」にして、巧みな曲線が優しい美しさを感じさせてくれます。また、井戸口は右手にもあります。井戸の上には、泉をたたえた二つの碑が立てられています。向かって右は、1800(嘉慶5 )年、尚温王の冊封正使趙文楷が題した「育徳泉碑」です。向かって左の碑は、1838(道光18)年、尚育王の冊封正使林鴻年が題した「甘醴延齢碑」です。もとの碑は、戦災を受けて 下部が破損したため、1980(昭和55)年に拓本をもとにして復元したものです。』
なお育徳泉とは、「若い王様が、よく勉強をして、立派な王様になるように」という意味が込められているという。

【現在の利用】
識名園の見どころの一つとなっている。観光客が訪れる沖縄の湧水としては、首里城の龍樋、垣花樋川と並んで多いだろう。

【感想】
横浜から沖縄に赴任した4月に、初めて見た湧水が、この育徳泉と首里城の龍樋だった。沖縄には井戸ではなく「泉」があることに驚いた。しかし、それは識名園と首里城という特別な場所だから泉があるのだと思っていた。それが、街中の様々なところに泉があることを知り、湧水めぐりをはじめたので、湧水めぐりのきっかけとなった湧水と言える。
静寂な識名園の雰囲気に似つかわしく、それほど大きくないが優美な石組みと、美しい水が豊富に湧き出る育徳泉は個人的には好みである。

半円形の水溜と、それを囲う、曲線に組まれた石組みは、沖縄の古い湧水の典型的な形と言えるだろう。水溜の奥に二つの碑文が見える。

半円形の大きな水溜の右側に小さな水溜がある。どのように使い分けていたかは定かではない。

水溜の中は、シマチスジノリなどの藻が繁茂しているため、きれいに見えないが、実際はきれいである。この水は、識名園の池へと流れ込んでいる。

小さな湧口は、屋根がついている。
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