我如古ヒージャーガー 宜野湾市我如古
 
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【場所】
我如古交差点から県道34号線を100mほど大謝名方面に行ったところに、我如古ヒージャーガーの看板があるので、その看板に従い路地を進んでいくと、我如古公民館があり、そこからヒージャーガーに下る石畳道がある。
 
【駐車場】
公民館の駐車場に短時間止めさせてもらおう。
 
【歴史】
案内板には以下のように書かれている。
我如古ヒージャーガーは、今から百年ほど前の明治25年(1892)、区出身の新末吉(ミーシーシ)と上門(ウィジョー)家の優れた石工二人の指導により、区民総出で半年の月日をかけて造られた湧泉と伝えます。湧泉から流れる清水は、人々の日々の飲み水や野菜・芋の洗い水、衣類の濯ぎ水などに利用されるなど、長く地域の共同生活用水として親しまれてきました。
湧水はまた、区の伝統行事であるウマチーやウビナディーなどの節々の拝み、新年を迎えるときに身を清める「若水」、子供の出生のときの湯浴みに使う大切な水は、湧き水を汲み取って利用されていました。 
 
【現在の利用】
湧き口の上には拝所が設けられており、現在でも拝みにくる人がいるのだろう。水自体は使用されてないようである。
 
【感想】
石積みの美しさは沖縄でも有数である。石をこれだけ隙間なく積み上げる技術は沖縄の石工技術の優秀さを物語っている。石畳道も良い雰囲気である。ただ水量が少ないこと、水の落ち口に入らないよう柵があることが残念だ。滑りやすいのだろう。このあたりは沖縄戦の激戦地のはずだが、その痕跡はなかった。
 
【その他】
泉に降りる15段の石畳道の、下側の5段目部分は自然の岩をけずって仕上げられており、左右の「あいかた積み」石垣の基礎となっている。 
 
 
隙間なく積まれた石垣は、石を積み上げたとは思えないほど精巧な作りだ。水の落ち口の前はかなり広くなっている。
 
 
 
 石畳道を下から見上げる。下の段が岩盤を削って作られていることがわかる。
 
 
 上から石畳道を見たところ。作られた当時のままである。
 

しかしその後、この良い雰囲気の石段に立派な木道が作られてしまった。確かに滑りやすかったのだけど、ここまで近代的で立派な階段を真上に作ってしまうとは、湧水好き、史跡好きとしては残念でならない。

 
 
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