内間御殿の戦跡 西原町内間
 
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【場所】
西原町嘉手苅59付近。国道329号線を北から南へ下ってきて、掛保久交差点をすぎて左にまがる2つ目の路地に、内間御殿の看板があるので、左折すると、内間御殿がある。
 
【駐車場】
鳥居の近くに駐車スペースがある。
 
【沖縄戦での戦闘】
内間付近には日本軍の陣地はなかったが、小那覇飛行場が内間御殿のとなりにあったため、砲撃の目標とされたらしい。
 
【感想】
これだけ砲撃を受けながら倒れず、そして戦後69年間補修もされず、そのままの姿で立ち続けていることに感動した。近くにある「先王旧宅碑」は土台のみを残して完全に崩壊しているというのに。その「先王旧宅碑」も復元されず、そのままの状態で保存されているのにはおどろいた。個人的には、砲弾の激しさを象徴する戦跡として復元や移設はせずに、そのままの状態で残してほしいと思う。また非常に大きなフクギが数多く残っており、これらのフクギに身を隠して、砲弾からよけたという話も伝わっており、戦火にも負けずに生き延びたフクギに感慨を覚えた。
 
戦跡やフクギ、サガリバナだけではなく、4カ所湧水があり、かつ沖縄の信仰を知る上でも内間御殿は非常に興味深い場所であり、もっと広く、知られて良いと思う。
 
 
昭和6年に建てられた鳥居には無数の弾痕がある。
 
 
 
 
かなり大きな砲弾が当たったと思われる。 
 
 
 
一部、鉄筋が露出しているところもある。 
 
 
 
東江御殿の前の「先王旧宅碑」。石碑の最下部しか残っていない。石碑の裏側に非常に大きな弾痕があり、それにより砕け散ったのだろう。また御堂の中にあったらしく支柱の土台も残っている。なお先王とは、第二尚氏初代の尚円王(金丸)のことで、尚円王が内間地頭になったときに内間御殿に15年間住んだという。
 
 
 
土台部分も大きく欠けているのがわかる。
 
 
 
大きな弾痕があり、土台にもひびが入っている。相当な衝撃だったのだろう。
 
 
 
今は緑に包まれ、落ち着いた雰囲気の内間御殿。
 
 
 
敷地内には沖縄有数の大きさのフクギが多数ある。沖縄県内では最も太いのではなかろうか?
 
 
フクギにも砲弾で空いたと考えられる、不自然な穴が散見される。
 
 
 
戦火を耐えたサガリバナ。今も夏に花を咲かせる。樹齢は450年と伝わる。
 
 
内間御殿の湧水
 
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