嘉数・前田 沖縄戦の激戦地を巡る道

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嘉数高地(現嘉数高台公園)と前田高地(現浦添大公園)は沖縄戦の激戦地であり、戦跡が数多く残っている。ここでは米軍が日本軍の防衛戦を最初に突破した牧港(4月19日に牧港川を渡河)から、嘉数高地(戦闘4月7日〜27日)、前田高地(戦闘4月26日〜5月6日)周辺の戦跡を巡るルートを紹介する。全行程を歩くとおよそ10キロ、1日がかりとなる。車で来る場合、浦添グスクの駐車場や嘉数高台公園の駐車場に置いて、周回コースを取るとよいだろう。

 

【ルート】

牧港バス停…牧港テラブのガマ…歩兵第272大隊慰霊碑…比屋良川の火炎放射器掃射の跡…嘉数高台公園…テラガマ…嘉数病院壕…当山ふれあいの鐘…当山の石畳道…当山ガー…前田高地慰霊碑…為朝岩…浦添グスク…ディークガマ…馬ヌイ石…クチグワーガマ…浦添ようどれ…浦添グスク展望台…浦添大公園展望台…伊祖グスク…第三中隊終焉之地…立津ガー…チヂフチャーガマ…嘉数バス停

 牧港バス停

牧港バス停から「パチンコサンシャイン牧港店」が見えるが、その脇の牧港南交差点を海側に向かう路地を歩いていくと、牧港テラブのガマがある。

港テラブのガマ(戦時中住民の避難壕となった)

 

 拝所のある内部に入ることができる。

 路地を戻り牧港南交差点で58号を横断し、二つ目の路地を左に曲がり、牧港川を渡るとT字路となるので、右に曲がる。その道は途中から嘉数高地に登る道となるが、道なりに登って行く。登りきると十字路があるので、左折する。左折して200mほど行くと、ぎのわんおもと園入口の脇に以下の写真のような案内版があるので、階段を下りていく。

歩兵第272大隊慰霊碑

 階段を下りていくと慰霊碑が二つある。

 再び道路に戻り、比屋良川上流方面に向かって歩いていく。慰霊碑から800mほど歩き、青い屋根の展望台のある嘉数高台公園の裏を過ぎると「自動車ホテル山谷園」脇の2車線ある道路に出るので、左折する。すぐに歩道橋のある県道241号に出て、左折する。すぐに比屋良川を渡る橋があり、その橋の脇に宇地泊川(比屋良川)案内図が立っているので、それに従い川沿いの歩道に入る。しばらくすると火炎放射器掃射の跡が多数ある。

この案内板に従い遊歩道に入る

 比屋良川の火炎放射器掃射の跡

黒く焦げている部分が掃射跡。

歩道は何度が比屋良川を橋で渡るが、かなりの渓谷となっている。

 歩道の終点の掃射跡。ここから歩道を戻る。

 県道241号に戻り、再度、「自動車ホテル山谷園」の脇から嘉数高台公園の裏を通る道に戻る。路地に入って200mほどいくと左側に細い石段があるので、その石段を登りきると、嘉数高台公園がある。

嘉数高台公園の戦跡

嘉数高台公園には複数の戦跡がある。

トーチカ跡

 展望台から眺める普天間基地

 京都の塔

 

展望台裏の大きな石段を下りていく途中、右側に壕がある。

 日本軍陣地壕

 石段の下には、弾痕のある壁が展示されている。

 嘉数高台公園の前にある嘉数区公民館脇の路地を、南西方向、国道330号線の方へ歩いていくと、T字路にでるので、左折すると2車線の道に出る。330号線方面にファミリーマートが見え、ファミリーマートの駐車場の脇にテラガマ(戦時中住民が避難したガマ)がある。

テラガマ

国道330号をはさんだ向かいの法面に、金網で囲われた空洞がある。そこが嘉数病院壕である。法面が切れるところにある民家の裏にも病院壕の入口がある。

嘉数病院壕

 330号をまたぐ歩道橋の下に戻り、その脇の路地を南へ、前田高地方面に向かう。300mほど歩くと当山公民館があり、当山ふれあいの鐘(ガスボンベの鐘)がある。

当山ふれあいの鐘

 さらにまっすぐ行くと、当山の石畳道入口があるので、石畳を下り、牧港川を石橋で越える。

当山の石畳道

 石橋を渡り、石畳道を登って行くと、崖の下に続く踏み跡があるので、その道を200mほど行くと当山ガーがある。

当山ガー

 石畳道に戻り、石畳道を登りきると車道に出るので、左に向かう道を行く。すると2車線ある広い道に出るので、左折し600mほど行くと浦添城跡霊園の入口があるので、霊園の中に続く道を登って行く。途中で道は二股に分かれるが、そこを右に行くと突き当りに前田高地平和之碑がある。

前田高地平和之碑

 平和之碑の右わきにある石段を登りきると、稜線の踏み跡に出るので左向かう。100mほど行くと終点であり、目の前に為朝岩があり、絶景が広がる。

為朝岩

ここから、宅地造成地に日本軍陣地壕の入口が多数見える。この付近がいかに、防衛上重要であったかがうかがえる、壕のつくりだ。

 踏み跡を戻り、稜線をずっと歩いていくと、浦添グスクに出る。

稜線を行く、眺めの良い道。

浦添グスク

浦添グスクの中にディークガマ(戦時中は住民の避難先として利用された)がある。

ディークガマ

 浦添グスクの入口には日本軍が利用した壕の入口がある。

 

ディークガマの近くから仲間集落の方へ(西へ)下って行く と、馬ヌイ石がある。

馬ヌイ石(碑の前にある石に馬が足を乗せたらしい)

 馬ヌイ石があり、舗装道に出る。その舗装道を50mほど進むと、右側にクチグワーガマ(戦時中は住民の避難壕となり馬乗り攻撃に会い多数の住民が戦死した)がある。

クチグワーガマ

 

 舗装道をまっすぐ行くと浦添ようどれ入口に出る。

浦添ようどれ

 浦添グスク・ようどれ館前から浦添大公園の遊歩道に入るとすぐに、芝生と展望台がある。休憩にちょうど良い。

 このような遊歩道を景色を見ながら歩いていく。

この道を歩いていくと、大きな展望台があり、さらに伊祖トンネルの上を通る歩道をまっすぐ行くと、伊祖4丁目の県道153線に出る。153号線を牧港方面へパイプラインを渡ると伊祖公園がある。伊祖公園の一番高台に伊祖神社がある。

伊祖神社の鳥居。多数の弾痕が残る。

伊祖神社内の塹壕跡 

伊祖公園の北側入り口近くには、第三中隊終焉之地の碑がある(写真なし)。

伊祖公園の正門を出て、パイプライン通りを、牧港小学校方面へ下って行くと、100m弱のところに「地上高3.5m」と書かれた車高注意を促す標識がある。そこを左に入る細い道をたどっていくと立津ガーに着く。

 立津ガー(グスク時代からあるというガー)

パイプライン通りと県道153号線の交差点に戻り、浦添大公園方面に歩いていくと、「当山の石畳道」と書かれた標識のところで左折する。を橋を渡るとすぐに、チヂフチャーガマと書かれた案内板があるので、それに従い左折する。浦添大公園の広場があるので、その広場を突っ切って国道330号線の歩道に出る。宜野湾方面に向かい、橋を渡るとすぐに、チヂフチャーガマと書かれた案内板があるので、それに従い左折する。案内板に従って歩いていくと、住宅街の中にチヂフチャーガマがある。

チヂフチャーガマ(戦時中に嘉数の住民の避難壕となった。現在でも当時の生活品が残っている。)

ガマの中に入ることができる。 

国道330号線に戻り、宜野湾方面に行くと嘉数バス停がある。

嘉数バス停 

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