【場所】
沖縄県南城市玉城玉城420に位置する、県立玉城青少年の家のとなりにある。
【駐車場】
グスクの入口に広い駐車場がある。ただし砂利。
【遺構】
一の郭には、高い城壁が残り、東北東に自然岩をくり抜いた城門がある。この城門は、夏至に日の出がそこからグスク内を照らすようになっている。
また一の郭内には「天つぎあまつぎの御嶽」がある。なお二の郭、三の郭の城壁は米軍基地建設に使用され、なくなってしまった。
【歴史】
案内板には以下のように書かれていた。
この城は、別名アマツヅ城とも称され、築城年代や歴代の城主についてはさだかでない。「島尻郡誌」では、「アマミキヨが築いた城であるとの伝説があって、城主は、一の郭、二の郭、三の郭の三つの郭からなる階段状の山城で天然の要害の地に築かれている。城壁は一の郭のみよく原型をとどめていて、二の郭と三の郭の城壁は、戦後、米軍基地建設の骨材料として持ち去られ、現在根石がかろうじて残っているにすぎない。
案内板に書かれていないが、伝説によれば、12世紀末〜13世紀に琉球民族の祖とされるアマミキヨの子孫である天孫氏が初めて築いた城であるとされている。
【景色】
標高180mの高台にあるため、目の前の広いゴルフ場を越えて、南部の海岸線が良く見え、すばらしい景観である。
【感想】
戦後、城壁が破壊されずに残っていれば、今以上に素晴らしい城であっただろうが、それでも自然石をくりぬいた城門はエキゾチックで美しく、一度は見る価値がある。