沖縄本島おすすめ観光スポット

トップページに戻る

湧水一覧

戦跡一覧

グスク一覧

沖縄についてより深く知りたい方におすすめの、ガイドブックにはあまり載らない見どころを紹介する。独断と偏見で選んだおすすめスポットなので、悪しからず。

今後、さらなる見どころを加える予定である。

本部町

伊野波の湧水(大湧・川ガー)

沖縄県国頭郡本部町伊野波575

(26.660562, 127.909519)

これまで沖縄県の湧水を200箇所以上めぐってきたが、その中で最も水が澄んだ湧水だ。住宅街の中から大量に湧く水のあまりの美しさに、心から感動した。湧水ファンならずも、一度は訪れてほしい場所だ。

上の写真が、水量の多い「大湧」。水底から大量の水が湧き、周辺の住宅へと水を引き込むパイプが伸びている。

下の写真が、住宅の間から湧く「川ガー」。コンクリートで囲われた無機質な空間に、不釣り合いなほどきれいな水が流れている。

伊野波の湧水のすごいところは、住宅街にも関わらず、水底のいたるところから水が湧いているところだ。森の奥深くならいざ知らず、町の中心街からほど近い集落に、これだけの規模の湧水があることは誇ってよいと思う。

湧水のわきに車を横付けすることができるので、比較的訪れやすいことも魅力である。

宜野湾市

普天間宮

沖縄県には神社が少ないが、普天間宮は琉球八社の一つであり、大きな神社である。熊野権現と琉球古神道神を祀っており、沖縄の神様と大和の神様が同居しているところが興味深い。

立派な本殿の裏の洞穴(鍾乳洞)の中にある奥宮は一見の価値がある。巫女さんに導かれ、地下道を抜けると、夏も涼しい鍾乳洞の中にでる。

写真のように洞穴の中から見上げると本殿があり、ライトアップされた鍾乳石が美しい。玉泉洞の鍾乳石も美しいが、普天間宮はそれ以上に美しいように思う。

神社の中にある神秘的な鍾乳洞は、一見の価値があるのでおすすめである。

なお普天間宮に隣接する普天間基地の下にも巨大な鍾乳洞があるらしいが、さぞ美しいのだろう。

嘉数高台公園

普天間基地に配備されているオスプレイを眺めることができる公園として、あるいは日米両軍による大激戦が繰り広げられた地として有名である。

天気の良い土日は、飛行機を虫干ししていることが多く。平日は飛行訓練していることが多い。

また公園内には沖縄戦時のトーチカ、陣地壕、火炎放射器掃射の跡、銃弾の残る壁、慰霊塔などがあり、見るべきところが多い。

本HPの管理人も仕事の都合上、関東から普天間基地近くに引っ越してきたが、嘉数高台公園に来るたびに沖縄県が置かれている苦しい立場を考えてしまう。

沖縄に来たらまず訪れてほしい戦跡、そして展望台である。

北中城村

161.8高地陣地

沖縄県には数多くの戦跡があるが、特にお勧めしたい戦跡がこの前進高地陣地(主陣地の前に配置される陣地)である。監視哨や壕が当時のままに残り、当時ここに配置されていた兵士の気持ちを忍ぶことができる。

監視哨からは中城湾と東シナ海を一望でき、沖縄戦時は、海を埋め尽くす米軍の戦艦を眺めることができたのだろう。

戦跡ではあるが、この付近の最高所に位置するため、好展望台で、気持ちの良いところである。

また監視哨直下にある豪内にも入りやすく、「60万県民只暗黒ナル壕内ニ生ク」と言われた当時の様子を体験することができる。

新垣ミージャーガー

中城村新垣集落に、石灰岩地の下から湧く、神秘的な湧水がある。

沖縄には無数の湧水があり、これまで200ヶ所近くの湧水を巡ったが、その中でも特におすすめしたい湧水である。

ミージャーガーは渡嘉敷島まで見渡す高台にあり、洞穴の中から豊富な水が湧き、水音が響いている。

亜熱帯の樹木に囲まれチョウが舞う丘、崖下に空いた洞穴、そして青い水をたたえる湧水と雰囲気は最高である。今はやりのパワースポットと言えるだろう。

しかし、この湧水は地元の人にとってはまさに命の水で、生活用水として近年まで使用されていた。

西原町

内間御殿

内間御殿は、琉球王国をおさめた第二尚氏初代の尚円王(金丸1415〜1476)が、内間地頭に任ぜられた時の住居跡であり、後に聖域として整備されたという。

沖縄戦では甚大な被害を受けたが、被弾した鳥居や湧水、石碑がそのままの形で残っている。

特に無数の砲撃を受けながら倒れず、そして戦後69年間補修もされず、そのままの姿で立ち続けている鳥居は一見の価値がある。

また内間御殿内にある「先王旧宅碑」も砲弾で倒れたまま復元されず、そのままの状態で保存されている。砲弾の跡のある非常に大きなフクギも数多く残っており、これらのフクギに身を隠して、砲弾からよけたという話も伝わっている。

拝所の建物は正直、とても質素な建物であるが、それもまた沖縄の信仰のあり方を知ることができ、興味深い。

戦跡やフクギ、サガリバナだけではなく、内間御殿には4カ所湧水があり、かつ沖縄の信仰を知る上でも内間御殿は非常に興味深い場所である。

沖縄の文化について深く知りたい方には、是非おすすめしたい聖域(御嶽)である。

浦添市

浦添大公園(前田高地)

沖縄戦の激戦地として知られる前田高地は、現在は浦添大公園としてきれいに整備され、沖縄戦の痕跡はほとんど残っていないが、様々な見どころがあり、散歩をするには良いところである。

琉球王国の陵墓である浦添ようどれ、舜天王(1166年 - 1237年)の時代に築かれたという浦添城、普天間街道の石畳道という史跡、浦添那覇市街を見渡す展望台、沖縄戦で使用されたガマや壕、慰霊碑など沖縄の歴史を凝縮したような公園なので、首里城公園も良いが、浦添大公園の方も訪れていただきたい。

立津ガー

伊祖グスクを居城とした英祖王(1229年? - 1299年?)が使ったとも言われる由緒ある湧水である。

デイゴの木の下にこんこんと湧く水量豊かな湧水と、そこに生息するメダカやテナガエビなどたくさんの生き物。静寂な雰囲気。実に素晴らしい。

那覇市

首里城の戦跡

観光客でにぎわう守礼門の直下に、ひっそりと隠れるように第32軍司令部壕の入口がある。

首里城直下に1000mに及ぶ司令部壕があったこと自体驚きだが、それが未だに当時のままに残っていることが驚きである。

首里城内には、沖縄戦で焼かれたアカギの木や、砲弾で欠けた城壁、銃弾の跡の残る沖縄師範学校跡の門柱、トーチカなど、さまざまな戦跡が残っているので、首里城に観光に来たら是非見ていただきたい。

首里金城の大アカギ

首里金城町の石畳道から少し入ったところに、大アカギが6本生えている。御嶽の中にあり、静かで厳かな場所である。首里城の賑わいと比べると、非常に静かで心が洗われる。大アカギの根元には祠があり、時折地元の方が拝んでいることがある。

アカギの大きいものは直径1mほどあり、樹齢200年という。首里には大アカギが多数生えていたらしいが、沖縄戦でほとんど焼かれ、現存するのはここしかなく、国の天然記念物となっている。

首里城を訪れたら、是非訪れてほしいところであるが、夏は蚊が多いので、涼しい時期がおすすめである。

南風原町

南風原文化センター

南風原文化センターは、沖縄で最も優れた博物館であると個人的に思う。沖縄の歴史や文化を知るなら、南風原文化センターの展示を見ることとを強くおすすめする。

戦車、砲弾、医薬品、軍靴など非常に多くの資料を、手に触れることのできる形で、あえて「無造作」に展示しているのは非常に見ごたえがある。また、歴史をありのままに表現しているのも良い。戦争が展示の主テーマであるが、文化を紹介した展示室も非常に面白かった。

これほど素晴らしい博物館なのに、入館者が少ないのは残念な限りだ。是非訪れていただきたい。

豊見城市

瀬長島温泉

沖縄にもいくつか温泉があるが、最もおすすめしたい温泉が瀬長島温泉である。

サンゴ礁を眺めながら入浴できる温泉は日本ではここだけではないだろうか?

入浴料は少々高いが、露天風呂の設備は素晴らしい。

また温泉前からは、那覇空港が一望できる。

八重瀬町

屋宜屋

古き良き沖縄を体現したような、沖縄そば屋である。サトウキビ畑の中に赤瓦の古民家が建ち、庭には亜熱帯の植物が植えられている屋宜屋の佇まいは素晴らしい。多くの古民家を見てきたが、重要文化財にも指定されている屋宜屋は、その中でも風情という点ではトップクラスである。

そしてアーサそばやぜんざいがとても美味しい。沖縄で沖縄そばを食べるなら、まずお勧めしたい店である。予約をすれば離れで食べることができるが、やはり母屋の雰囲気が好きだ。

?

クラシンウジョウ

クラシンウジョウ(暗御門)は尚巴志の三男、具志頭王子の墓とされている。沖縄戦では、自然洞穴を拡張して陣地壕が構築され、現在は戦跡として、修学旅行生が訪れることが覆い。

海に向いた銃座や、複数の入口をもつ広い壕など戦跡としても見ごたえがあるが、それ以上に、巨石に驚かされる。

人物との比較でみると、絶壁の高さがわかる。またガジュマルの根が下へと垂れ下がり、異様な景観だ。ガンガラーの谷や斎場御嶽が賑わうようになった今、沖縄南部の石灰岩が作り出す独特の地形をゆっくり鑑賞するに良いところだ。巨石のスケールでは、ガンガラーや斎場御嶽をはるかに上回っている。

史跡、戦跡、地形、自然を一度に楽しむことのできるクラシンウジョウは一度訪れる価値は十分にある。ただし、壕内に入るには入場料が必要である。

宜次の製糖工場跡煙突

沖縄の近代化遺跡と言えるだろうか。?1944年、沖縄戦直前に宜次集落の製糖組合が建設したものであるが、工場は数カ月しか稼働されず、煙突は標的となり製糖工場は米軍により破壊され、煙突のみが残ったという。

大きな砲弾により、40cmもの厚みをもつレンガを貫通した穴や無数の機銃掃射の跡があるにも関わらず、戦後69年、保存も修復も破壊もされず、そのままの状態で残っているのは奇跡的なことだ。あまりに頑丈で、撤去することもできなかったのだろうか。

沖縄戦に耐え、幾多の台風に耐えたレンガ積みの煙突は独特の存在感があり、南部戦跡めぐりをする際には訪れる価値がある。

南城市

玉グスク

自然石をくりぬいた城門はエキゾチックで美しい。この城門は夏至の日に内部を照らすようにできている。

城門のある一の郭(本丸)は標高180mの高台にあるため、南部の海岸線を見渡すことができ、景観もすばらしい。

糸数グスク

個人的には沖縄にある城跡で最も気にいっている。とにかく、万里の長城のように長く、高く伸びる城壁が素晴らしい。補修せず、朽ちるに任せているのがまた良い。不思議な空間に迷い込んだようである。

勝連城、座喜味城、今帰仁城などに匹敵する名城であると思うが、なぜ観光名所にならないのか不思議である。しかし、この城には静寂がよく似合っている。

垣花樋川

沖縄で名水を一つ選べと言われたら、やはり垣花樋川だろう。

何よりもロケーションがすばらしい。垣花樋川からは志喜屋漁港や、アージ島、百名ビーチなどを見渡す絶景が楽しめる。そこに水量豊かな湧水が水音を立てて流れ、かつて馬の体を洗ったというため池には小魚やサワガニなど多くの生物が生息している。さらに古い石畳道も残っている。

最近有名になりすぎて、人が多すぎるのはうれしいような悲しいような。平日に訪れると静かに楽しめるだろう。

個人的には上に見えるベンチで水音を聞きながらのんびりするのが好きである。

ニライカナイ橋展望台

観光名所となっているニライカナイ橋であるが、車で通るだけだと、その景観の美しさがわかりづらい。しかしニライカナイ橋の直上にある展望台からは眺めを堪能することができる。

 

糸満市

具志川グスク

周囲を海岸の絶壁に囲まれた、独特なグスクである。

城壁と海の青さ、空の青さ、芝生の緑、沖縄有数の景観の美しさである。特に夕陽の美しさは沖縄本島随一であるとおもう。

東シナ海と太平洋の波がぶつかるところにあるため、波が高く、いつも波音が高く響いている。

街明かりがほとんど見えないため、夜は星空が素晴らしい。

本当に素晴らしいグスクであり、ここにグスクを作った人物に敬意を表したいくらいである。

トップページに戻る

湧水一覧

戦跡一覧

グスク一覧

inserted by FC2 system